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【側弯症】整形外科で側弯の診断を受けるも、手術は避けたい
側弯症で来院された女性(20代/プロダンサー)の改善事例をご紹介します。
主訴(来院時の症状)
10代の頃から側弯があり手術を勧められたが、手術以外の方法を探している
来院に至るまでの経緯
小学校検診、整形外科で側弯の診断を受ける。中度以上の判定で大学病院で手術を勧められるも受けたくない希望が強かった。
プロのダンサーで身体の使い方も上手く、全身の可動域は問題無し。しかしながら立位での右側の側屈、開脚時の横への側屈で背中と腰に引っかかりを感じる。日常生活では問題はないが、求める動きや理想の基準が高く歯痒さを感じている。
外見に関して、他のダンサーはタンクトップになるが肩甲骨や背骨のカーブがあるために薄着を避けている。全国のライブツアー、海外公演、講師活動で日本とアジアを往復していて不定期でしか来院できない。
18歳頃までは親の勧めもあり、病院で定期受診してレントゲンを撮っていた。湾曲が強くなり、手術を促されるも今後の活動に影響がでるとのことでご紹介で来院された。検査と分析、ご本人の意向も鑑みて施術と装具装着を提案した。
検査と所見
初回検査結果は以下の通り。下記の数値は画像データを当院の専用ソフトにて読み取り、独自に計測したものです。
- 肩は左に2.82度傾斜
- 頭は右耳へ2.47度傾斜
- 顔の傾きが立位では増幅し、顎関節の可動域が低下
- 第2胸椎15.9度
- 第6胸椎42.3度
- 第1腰椎63.3度
- 第5腰椎24.9度
- 座位時に右肩甲骨と左下部胸椎にハンプ
- 腰部のくびれ左右差があり、腰椎部に右廻旋
- 前屈時に肩甲骨ハンプは増大するが全身の柔軟性は極めて高い
- 仙骨が1.46度左へ、大腿骨骨頭は0.49度右へ
施術内容と経過
施術開始時は胸椎と下部頸椎、仙腸関節の施術に集中した。
プライマリーカーブである第1腰椎は3か月経過後に施術開始した。湾曲が強いのでドロップ機能と側臥位では左から右へ反時計回りの施術。第2胸椎はうつ伏せ及び仰向けで施術し、第7胸椎は施術開始当初より可動あり。
コルセットを当院でアメリカ経由で作成(医療機器販売資格保有)して装着開始の1週間は2,3時間のみ着用し、その後は就寝時のみ着用した。
初期段階は何度も起きて装具を外すこともあったが慣れてくると帰宅後から家を出るまでの入浴時以外は10時間以上装着した。トイレや屈む時に腸骨に擦れるために調整を2度行った。
施術のペース
東京滞在時は週に3~4回の施術を継続し、その後は週に1回を3か月間行った。長期公演や海外出張時はスーツケースに装具を入れて滞在先でも装着した。
施術開始当初から施術箇所の可動を感じ、実際に次のような変化が見られた。20か月後のレントゲン再撮影時に変化が見受けられた。
装具装着時は両肩や耳の左右差が普段と逆に出ることがあり、これは装具が鏡像(ミラーイメージ)で正しく逆方向へベクトルが向いている指標にもなります。
施術箇所 | コブ角などの変化 |
---|---|
左肩への傾斜 | 2.82 →2.36(右肩側へ1.36) |
右耳への傾斜 | 2.47 →1.26(0.37) |
第2胸椎 | 15.9 →12.4(13.1) |
第6胸椎 | 42.3 →38.4(33.3) |
第1腰椎 | 63.3 →59.6(54.0) |
第5腰椎 | 24.9 →23.3(22.3) |
※当院では診断や医療行為は行っておりません
※装具の発注は現在行っておりません
※個人差があり効果を保証するものではありません
院長からのコメント
幼少期から手術の心配、好きなことを諦めなければならない想いの両方が心のなかで揺れ動いたであろうと推察します。
とても芯が強い方で、何事も「やると決めたらやる」精神でお忙しいなか時間を調整するなど強い意志を感じました。
施術も東京滞在中は毎日のように受けていただき、全国や海外ツアーの時はコルセットをスーツケースに入れたり、着用したりしながら移動されていました。施術を受けることと装具装着を頑張られました。
何よりもレントゲンの再撮影後にとても安心した笑顔をみることができて良かったです。
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初回は1日4名まで
根本改善を目指す当院では、原因特定のために初回の多くの時間を問診と検査に費やしています。
一日の予約枠が元々限られていることに加え、初回は問診・検査の入念な準備も必要になるため、初診受付は1日4名までに制限しております。予約が取りにくい曜日や時間帯もありますので、早めにご予約ください。
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