更年期障害

更年期障害とは

更年期障害とは閉経前後の約10年間、45〜55歳頃に、女性ホルモンの急激な変化により引き起こされる様々な心身の不調のことです。

なかでも50代の女性に多く見られ、ホットフラッシュと呼ばれる顔のほてりや発汗、疲労感、睡眠障害、肩こり、頭痛、ふらつきなどの症状が特徴的です。

厚生労働省の調査によると40-50代女性で更年期による不調を自覚している人は26.3%、推計約449万人とされています。ただし、軽い症状も含めると約70%が更年期障害に関連する症状を経験しているとされており、推定患者数は約800万人以上にのぼります。

更年期障害を放置すると、症状が悪化して日常生活や仕事に大きな支障をきたす可能性があります。長期的には、エストロゲン不足による骨粗鬆症、動脈硬化や心疾患などの健康リスクが高まります。

また、自律神経の乱れにより不眠、鬱症状、不安障害を引き起こして深刻な精神的問題に発展する可能性もあります。

更年期障害の原因

更年期障害は主に以下のような要因によって引き起こされます。

エストロゲンの急激な減少

女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少することで、ホルモンのバランスが崩れます。自律神経、血管や骨などに影響します。

加齢による代謝の低下

ホルモンバランスの乱れに加え、代謝が落ちることで疲れやすさが増します。

心理的ストレス

仕事や家庭環境の変化、子育ての終了などによるストレスが症状を悪化させます。

生活習慣

不規則な生活や運動不足、喫煙や飲酒が症状を悪化させる可能性があります。

遺伝的要素

家族に更年期障害が重い人がいる場合、同様の症状を経験しやすいとされています。個人の性格や気質によってストレスへの対応能力が異なります。

自律神経の乱れ

交感神経と副交感神経の切り替えが円滑に行えないことで筋肉の緊張、不眠、頻呼吸、不安感や便秘、おりものが増えたり乾燥を引き起こします。

更年期障害は自律神経が乱れることでさまざまな症状を引き起こします。そして自律神経は緊張、生活習慣、ホルモンバランス、ストレス等が相互に影響し合っています。

病院とはここが違います

当院では自律神経の機能を確認し、脊椎を検査してサブラクセーションと呼ばれる神経機能不全箇所の施術を進めます。

ホルモン補充療法

副作用として乳がん、血栓症や血管疾患のリスクが増加する可能性があります。

漢方療法

効果の個人差が大きく、即効性に欠ける場合があります。

症状別の対症療法

根本的な原因治療ではないため、長期的な服薬が必要になる可能性があります。また長期服用で薬が効きにくくなることがあります。

心理療法

時間と費用がかかり、効果が表れるまで時間がかかる場合があります。自分自身でコントロールできるまで継続的な通院が必要になります。

更年期障害を改善するために

更年期障害はホルモンバランスの変化により、自律神経の乱れや神経系の機能障害（サブラクセーション）が引き起こされることが多いとされています。このため、症状を根本から改善するには、神経機能そのものにアプローチすることが重要です。

当院ではカイロプラクティックによる専門的なアプローチを通じて、神経の働きを正常化し、症状の軽減と改善を目指します。自律神経のスイッチングと呼ばれる切り替えを円滑にすることで、ONとOFF機能を明確にします。

具体的には睡眠の質の向上、筋緊張の緩和、可動域が少ない関節の柔軟性増加、便通や消化器機能の改善、排尿や生殖機能の円滑を図ります。

当院では症状を多角的に分析し、原因を見つけ出します。

そして、当院における更年期障害の過去の改善事例と照らし合わせて、最短で改善するためのプランをご提案します。

当院の特徴

カイロプラクターは、背骨の間から出る神経の専門家です。これらの神経は身体全体をコントロールしており、その機能の乱れが更年期障害の症状につながることがあります。当院では以下のような方法で原因に直接アプローチします。

・背骨の動きや姿勢の分析
　背骨の不具合や動きの制限により起こっている神経機能不全の箇所を特定します。

・画像検査や温度測定による詳細な評価
　体の状態を視覚的かつ数値的に把握し、神経の働きに問題がある箇所を明らかにします。

・的確なカイロプラクティックケア
　背骨関節を調整することで運動神経や自律神経の働きを整えます。

施術を重ねていくなかで変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。

更年期障害のQ＆A

更年期障害は自然に治りますか？

人によっては短期間で軽減することもありますが、それは軽度の場合になります。症状が重いと10年単位で慢性化することもあります。早めに対処することが良いことは言うまでもありません。

更年期障害の人がやってはいけないことは？

「更年期だから」といってすべての症状を放置することです。更年期の症状と似ていても生活習慣病や他の疾患の可能性もあるので医療機関での検査や診断が必要です。その他は忙しいからと睡眠時間を確保しない、栄養価の少ない加工食品等の偏食、引きこもって外出をしない、日光を浴びない等は避けましょう。

更年期障害の症状は人によってどのくらい違うのですか？

結論としては個人差が大きく、人によります。そして重要なことは他人と比較することよりも、自分自身の体調変化を俯瞰して把握する必要があります。1日、そして1週間や1ヶ月の期間で体調や症状の波があります。年齢、正確、生活習慣によって変わりますし、過去にPMSや産後うつを経験した人は症状が重くなる傾向にあります。

更年期障害を改善させる方法はありますか？

重度の更年期障害で日常生活が送れない場合は、薬を服用して症状緩和を図ることも手段の一つになります。薬に頼りたくない、効果が感じられなかった際は以下の方法を試してください。食生活や適度な運動を取り入れて、睡眠時間の確保や規則正しい生活を送る。これらは一般的なアドバイスになりますが、健康の基盤になるので疎かにしてはいけません。趣味や好きなことを積極的に行う、笑う、散歩や自転車の有酸素に加えて軽い負荷でも良いので筋トレを行う。骨粗しょう症予防の観点からも下半身への刺激は効果的と言われています。

男性にも更年期障害はありますか？

あります。男性の更年期障害は加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群:Late Onset Hypogonadism)と呼ばれ、テストステロンの低下が主な原因とされています。特徴としては身体的症状よりも、精神的症状が顕著に現れてイライラや怒り、不安ややる気の低下が不定期に発生します。浮き沈みがあり、物忘れ、聞いたことを忘れる（集中できない）、性欲低下による勃起不全、体重減少や筋肉量の変化、薄毛等の体毛の変化、疲れやすさや日中の眠気が増加します。精神的症状は身体へとダイレクトに影響を与えるので、精神的ストレスは全身の様々な症状を引き起こすキッカケになります。男性の更年期が長引くともされており、鬱とにているために、誤って診断されることがあります。AMSスコアのチェックリストを用いて診断され、40歳〜60代後半の間に広く分布しています。

更年期障害の症状を和らげる食事や生活習慣はありますか？

食生活が大切なことは言うまでもありません。総合的な栄養素の吸収の観点から和食中心がお勧めです。タンパク質、ビタミン、食物繊維をバランスよく摂取できるので、大豆や発酵食品により消化吸収、腸内環境を整えます。生活習慣においてはウォーキング等の軽い運動、日光を浴びる、深呼吸、湯船に浸かっての入浴、入眠前の1時間はスマホやパソコン利用を控えることで脳への刺激を抑えて副交感神経を優位へと導きます。

運動をしても症状が改善しないのはなぜですか？

軽度でない場合は運動だけで完全に治療することは難しいですが、運動そのものは症状の緩和に効果があります。有酸素運動や軽い筋トレは、血管運動神経症状の改善、抑うつ状態の軽減、自律神経へのはたらきかけ、代謝を促すことで全体的な症状の緩和につながることが多いです。

更年期障害の診断にはどんな検査をしますか？

更年期障害には明確な診断基準がなく、主に症状や生活背景をもとに診断される症候群とされています。 年齢、月経、症状の程度を総合的に判断して生活に支障が及ぶレベルの症状がある場合に更年期障害と診断します。簡略更年期指数という自己採点式のチェックシートを用いて、症状の程度を把握することもあります。重要なことは更年期障害と診断を受けることではなく、症状や身体状態とどのように向き合い、理解して対策を建てて実践することです。

更年期障害に悩まされていた方が当院のカイロプラクティック施術を受けて、このような変化がありました。

当院では検査や現状把握を重要視し、施術だけではなく、日々のアドバイスをお伝えしております。姿勢やストレッチを組み込むことで症状緩和だけにとどまらずに真の健康まで見据えております。

更年期障害でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

吉田先生に相談して症状が改善