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【顎関節症】起床時と食事中に痛みが強くなる
顎関節症で来院された女性(60代/専業主婦)の改善事例をご紹介します。
主訴(来院時の症状)
顎関節症で、起床時と食事中に痛みが強くなる
来院に至るまでの経緯
以前から歯並びの悪さを指摘されていたが、特に不具合は無かったのでそのまま過ごしていた。
50代後半から就寝中の歯ぎしりが強くなったと家族から指摘を受ける。歯科医院を受診し、顎関節症と診断された。2年程経過しても改善が見込めず悪化を感じたので大学附属病院を紹介され口腔外科にて新たなマウスピースと口の体操を習う。
とくに奥歯の嚙み合わせが悪く、硬いものや噛み砕くものを食べると顎周辺、頭痛、首の上のコリを感じる。マウスピースの奥歯近くの部分に穴が開くほど噛みしめと食いしばりが強く、合計3本新調した。何事にも緊張するタイプで、チカラが入ってしまう。
検査と所見
初回検査結果は以下の通り。
- 開口時に指が縦に2本分しか入らない
- 右顎と右側頭部の痛み、右側の首の緊張
- 右顎関節の可動域減少
- 開口時に下顎が右に振ってから中央に戻る
- 開口時に左の顎関節が動きはじめ、遅れて右側が動く
- 閉口時は逆に右が先に閉じて左が遅れて動く
- 肩こりを指摘されるが自分自身では感じない
- 腰椎側弯があり後傾時に痛みが増える
検査結果の分析により右顎関節の可動域低下と第1・7頸椎の機能低下と判断。
施術内容と経過
顎関節の施術、第7頸椎、腰椎の施術に重点を置く。
右顎の可動域が少ないので痛みを感じない範囲施術を開始。最初の1週間は3回、その後6週間は週に2回の施術を行った。4週目で可動域の増加が見られたので施術のスピードと深さを増やした。同時に第1頸椎の施術も開始した。
2か月後の再検査時に首の左右の傾きの軽減を確認。明らかに口を開けやすくなったとの感想。小さく切った好物のぬれ煎餅ときゅうりの漬物を食べることができた。
院長からのコメント
慢性の顎関節症のみならず、首から鎖骨、下部腰椎付近にかけての過緊張がありました。顎関節症の施術は首や背中上部も同時に施術が必要なケースも多く、今回もまさにそれに該当していました。
施術時もリラックスできるようになってきた段階で施術の深さを徐々に増やしました。セルフケアも口の体操ではなく、自身の手を口下にあて、閉口する際に上方向へ補助するストレッチを実践してもらいました。
反応が良く、施術3か月目で大好物を久しぶりに食べることできたとのことで安心しています。なお、現在マウスピースは装着していません。
「どうにかして顎を良くしたい」という強い決意が伝わって来ました。施術を受け続けたことやセルフケアを継続したこと、とてもよく頑張りました。
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