頸椎ヘルニア

頸椎ヘルニアとは

頸椎ヘルニアは、首の骨の間にある椎間板が変性し、神経機能に障害が及ぶことで痛みやしびれを引き起こす状態です。これにより、首や肩の痛み、腕のしびれや痛み、さらには手の脱力感などの症状が現れます。

椎間板は背骨のクッションの役割を担っており、加齢や姿勢の悪化や過度な負荷がかかり続けることで神経を刺激して痛みやしびれを発生させてしまいます。

なかでも頸椎の神経は首、肩、腕や手と密接に関わっているため、手指のしびれや力が入りにくいといった症状が現れることが多いです。

頸椎椎間板ヘルニアを放置すると日常生活に多大な影響を与えます。痛みやしびれが増強し、日常生活に大きな支障をきたすほど症状の悪化を引き起こします。神経障害を伴い、進行した場合は手足の筋力低下や感覚が鈍くなることもあります。

また、断続的な痛みや機能障害により、生活の質が著しく低下します。パソコン操作だけではなく、家事やモノを掴む動作が困難になります。そして手術を受けた場合でも、再発するケースもあり、繰り返しの再手術を勧められることもあります。

頸椎ヘルニアの原因

頸椎ヘルニアの主な原因は以下のようなものがあります。

日常的な不良姿勢

長時間のデスクワークやスマホの操作、ストレートネック、下を向き続ける手作業により頸椎に負担がかかります。

加齢による椎間板の変性

加齢に伴い椎間板が劣化し、髄核が飛び出しやすくなります。

外傷、首に負荷の高いスポーツや反復動作

交通事故やスポーツなどで首に強い衝撃を受けたり、日常的に行う反復動作は首に高負荷をかけてしまいます。

筋力低下

高負担の姿勢、加齢や同一姿勢により首や肩周りの筋力が低下し、頸椎への負担が増大します。

病院とはここが違います

頸椎ヘルニアに対する一般的な医療機関での治療法には以下のものがあります。

薬物療法

鎮痛剤や筋弛緩剤で痛みを抑える目的であるが、効果のばらつきが強い。原因そのものに働きかけるのではなく、痛みやしびれの感覚を一時的に緩和するための対処法であり、根本の問題解決ではありません。

また長期使用による副作用により胃の不調、眠気、依存リスクを伴うことがあります。特にNSAIDs（非ステロイド性抗炎症薬）はこれらの胃腸障害、腎機能低下、血圧上昇、肝機能障害の副作用が出やすくなります。

物理療法

温熱療法・電気治療・牽引療法などは効果が限定的になることが多いです。過去には牽引療法を行う病院やリハビリ施設もありましたが、効果が現れないことが多く限定的です。温熱や電気によって根本解決につなげることは難しいです。

運動療法

ストレッチや筋力トレーニングで筋肉を強化を図りますが、個人の運動能力に依存します。症状があるなかで運動を継続することは難しく、改善がない状態でゴールに向かって持続することは強い意志が必要です。

手術療法

侵襲的な治療法になり、感染リスクや合併症の可能性があります。リハビリや回復期間が必要なだけではなく、手術後も症状の緩和がみられないことも珍しくありません。

頸椎ヘルニアを改善するために

頸椎ヘルニアの改善には、まず状況把握と適切な施術が重要なことは言うまでもありません。そしてさらに重要なことは頚椎ヘルニアのMRI画像で大きなヘルニアが見つかっても、無症状のケースが多いことが研究で報告されています。

一方、小さなヘルニアでも強い痛みを感じることがあります。これは神経の圧迫だけでなく、炎症や他の要因が痛みの原因になりうるためです。神経根、筋肉組織、関節の可動域、精神状態、その他ストレス要因が痛みを増幅させることが報告されています。

Systematic Review on Cervical Manipulation and Radiculopathy
“カイロプラクティックの頚椎マニピュレーション療法が神経根の圧迫を軽減し、頚椎ヘルニアによる痛みを和らげることが示唆されています”
出典: Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 2020

Meta-Analysis on Chiropractic and Cervical Herniation
“システマティックレビューとメタアナリシスの結果、カイロプラクティック治療を受けた患者の多くが痛みの軽減を実感したことが報告されています”
出典: European Spine Journal, 2019

上記の研究は北米、欧州のカイロプラクティックのデータになるため、国際基準のカイロプラティック院での治療や施術が基本であることに注意が必要です。

当院では症状を多角的に分析し、原因を見つけ出します。そして、当院における過去の改善事例と照らし合わせて、最短で改善するためのプランをご提案します。

当院の特徴

当院では単に痛みを和らげるだけでなく、根本原因を特定した上で適切な施術を行います。

徹底した検査・分析

画像分析ソフトや多角的な検査で状態を把握することが必須です。初回は身体の状態を把握して複数の検査を組み合わせます。検査なしで施術を行う治療院は多いですが、頚椎ヘルニアでそれを行うと悪化につながります。

経験豊富な院長が専任施術

椎間板ヘルニアを経験し、克服した院長が問診、検査、施術まで一貫して担当します。症状があるなかで、不安を感じている方にも安心して施術を受けてもらえるように身体に負担のかからない方法を選択します。

コミュニケーションを取りながらの検査や施術なのでカイロプラティックを受けたことが無い方にも安心して受けていただいています。施術を継続することで症状の変化を見極め、最適なアプローチを行うことで、多くの患者様が改善を実感されています。

施術を重ねていくなかで変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。

頸椎ヘルニアのQ＆A

頸椎ヘルニアは自然に治りますか？

軽症の場合は適切なケアを行えば改善することもあります。しびれや鋭い感覚等の症状が進行すると治癒までに時間がかかります。症状の大小にかかわらず、早めの対処や生活習慣の見直しが必要です。

頸椎ヘルニアの痛みを和らげる方法は？

首の負担を減らす姿勢の改善、適度な運動、専門的な施術を受けることが重要です。まずは同一姿勢を取り続けないことが重要です。症状が増える角度であったり、緊張が高まる姿勢を避けることは必要です。とくに下を向いた姿勢やノートパソコンやスマホを見続けるような姿勢は下部頚椎に負担が増えます。そしてその部位、首の5〜7番目が最もヘルニアの発症が多くなります。つまり下を向き続けることでストレートネックや逆向きのカーブにつながります。

頸椎ヘルニアの典型的な症状は何ですか？

主な症状には、以下が挙げられます。局所的または広範囲に及ぶ首の痛み、神経根症状でみられる肩や腕のしびれ、筋力低下や握力低下、ピリピリ感や感じにくくなる感覚異常、重症例では歩行障害や膀胱直腸障害などの脊髄症状があります。

カイロプラクティックは頸椎ヘルニアに有効ですか？

適切なカイロプラクティック治療は頸椎のバイオメカニクスである関節の動きを改善し、神経の機能不全を軽減します。またカイロプラクティックは頚椎ヘルニアに対する非侵襲的な治療法として効果があるとされています。特に、痛みの軽減や機能の改善が報告されていますが、施術は国際基準を満たすカイロプラクターが行う必要があります。当院の院長は米国のパーマー大学を卒業しているD.C.(ドクター・オブ・カイロプラクティック)です。

手術をせずに治すことはできますか？

多くの場合、適切な施術と生活習慣の見直しで症状の改善が期待できます。ただし、重度の場合は医師の診断を受けることも検討してください。保存療法と相性が良い症状であり、カイロプラクティック、運動、負担の少ない姿勢を保持することで改善例は多いです。

貴院での施術は何が違いますか？

当院では神経の働きを確認しながら、どこをどのように動かすかに重点を置きます。視診、触診、皮膚表皮温度計測、レントゲン、動きの検査、整形外科テストを行います。その上でピンポイントの特定場所を適切な角度、深さ、方向に施術を行います。

自宅でできるケアはありますか？

軽いストレッチや姿勢改善が有効ですが、専門家の指導を受けることをお勧めします。有酸素運動であれば、自分自身で行えるので当院が推奨しているエクササイズになります。ウォーキング、水中歩行、自転車等は効果的な全身運動になります。

完治は可能ですか？

適切な治療と生活習慣の改善により、多くの場合症状の軽減や管理が可能です。症状の消失という観点であれば、時間がかかりますが難しくありません。ヘルニアとは椎間板の変性を意味するので、形状はそのままであっても、症状の緩和や消失までは到達できる範囲です。

頸椎ヘルニアが再発すると聞きました.。それを防ぐには？

まず、日常的な姿勢の管理が大切です。長時間のデスクワークは下を向いた状態にならないようにします。頸椎に過剰な負担をかける原因となるため、こまめに休憩を取りながら姿勢をリセットすることが再発予防に役立ちます。また、首や肩甲帯の安定性を高めるために適度な運動を取り入れることも重要です。加えて、ストレス管理も見落としてはなりません。精神的なストレスが蓄積すると、首や肩の筋肉が緊張しやすくなり、頸椎への負荷が増加することがあります。特に頸椎ヘルニアの再発予防においては、ストレートネックを改善することが重要なポイントとなります。ストレートネックの状態では、頸椎にかかる圧力が増し、椎間板への負担が大きくなるため、ヘルニアの再発リスクが高まります。これを防ぐためには、正しい姿勢を維持するだけでなく、適切なエクササイズやストレッチを取り入れ、頸椎の可動域を改善することが必要です。

頸椎ヘルニアの症状が改善すると、以下のような変化が期待できます。

頸椎椎間板ヘルニアの改善には、専門的な評価と個別化された治療アプローチが不可欠です。当院では、詳細な検査と一貫性のある施術により、症状の改善だけでなく、再発予防まで見据えたケアを提供しています。一緒に健康な生活を取り戻しましょう。

頸椎ヘルニアでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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