四十肩・五十肩

四十肩・五十肩とは

四十肩・五十肩は医学的には【肩関節周囲炎】と呼ばれ、肩関節の炎症によって痛みや可動域の制限が生じる状態です。特に40代・50代に多く見られ、肩関節の動きが悪くなり、腕を上げたり回したりするのが困難になることが特徴です。

症状は数ヶ月から1年以上続くことがあり、放置すると肩の可動域が著しく低下することもあります。そして40代から50代の方に多く見られることからこの名称がついていますが、実際には他の年齢層でも発症します。

デスクワーク中心の生活や運動不足の方に発症しやすい傾向があります。また、女性の場合はホルモンバランスの変化が影響し、発症リスクが高まることがあります。

初期段階では肩の痛みが主症状で、進行すると肩を動かす範囲が著しく制限されることが特徴です。

四十肩・五十肩を放置すると、炎症が長引き、慢性的な痛みが続く可能性があります。初期は軽い痛みや違和感程度ですが、進行すると腕がほとんど上がらなくなる凍結肩（フローズンショルダー）の状態になります。

また、肩を動かさないことで周囲の筋肉が硬直し、回復までに長期間を要することもあります。

疼痛期：激しい痛みが特徴で、肩をほとんど動かせない状態になります。
拘縮期：痛みは徐々に和らぐものの、肩の動きが著しく制限される時期です。
回復期：少しずつ可動域が回復していく段階です。

適切な治療を受けないと、この経過が1〜3年と長期化することがあります。また、肩の動きを補うために首や背中に負担がかかり、頭痛や肩こり、腰痛などの二次的な症状を引き起こすこともあります。

四十肩・五十肩の原因

四十肩・五十肩の主な原因は肩関節周囲の組織である関節包や腱板の炎症や拘縮ですが、以下のような要因が関与しています。

加齢による組織の変性

年齢とともに肩関節の軟部組織が劣化し、炎症が起こりやすくなります。

血行不良

肩関節周辺の血流が低下すると、回復が遅れ、炎症が長引きやすくなります。

ホルモンバランスの変化

更年期による女性ホルモンの減少は組織の弾力性に影響し、四十肩・五十肩のリスクを高めます。

姿勢の悪化

猫背、巻き肩やデスクワークなど、肩甲骨の位置が変位することで肩に負担がかかり、炎症が起こりやすくなります。

運動不足

肩を動かす機会が少ないと、関節の柔軟性が失われ、炎症や拘縮を招きます。

過度な負担

過度な筋トレ、怪我、重い荷物を持つ、同じ動作を繰り返すなど、肩に負担がかかる動作が続くと炎症が発生します。

基礎疾患

糖尿病や甲状腺疾患などは血流低下や痛みを感じにくくなり、発症のリスクを高めることがあります。

病院とはここが違います

一般的な治療法には以下のようなものがあります。

薬物療法

長期間の薬の使用は、胃腸への負担や肝機能への影響が懸念されます。また、ステロイド注射の繰り返しは組織を弱める可能性があります。

リハビリ

効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院と自宅でのケアが必要です。

温熱療法

一時的な症状緩和には効果的ですが、根本的な解決には至らないことがあります。

手術のリスク

感染症や神経損傷のリスクがあり、術後のリハビリが長期間必要になることがあります。

四十肩・五十肩を改善するために

薬や注射による一時的な痛みの軽減だけでは根本的な改善にはならず、再発するケースも少なくありません。そして時期がずれて反対側の肩を発症することも少なくありません。

四十肩・五十肩を改善するために 四十肩・五十肩の改善には、炎症を抑えるだけでなく、肩関節の動きを回復させることが重要です。そのためには、肩だけでなく、首や背中の状態も整えることが必要になります。

肩は上腕、肩甲骨、鎖骨の合流ポイントを指します。そして肩甲骨、鎖骨は骨や筋肉を通じて首や背中に繋がっています。

当院ではカイロプラクティックのアプローチを通じて、肩関節の動きを支える神経や筋肉のバランスを調整し、血流を促進することで炎症の回復をサポートします。

また、肩だけでなく、肩甲骨や背骨の動きを改善し、根本的な原因にアプローチすることで、再発しにくい状態へと導きます。

当院では症状を多角的に分析し、原因を見つけ出します。そして、当院における過去の改善事例と照らし合わせて、最短で改善するためのプランをご提案します。

当院の特徴

肩関節だけでなく、全身のバランスを調整

四十肩・五十肩は肩単体の問題ではなく、姿勢や肩甲骨の可動性とも密接に関わっています。当院では、肩だけでなく、背骨や首の調整を行い、肩への負担を軽減します。

神経機能を正常化し、自然治癒力を高める

神経機能の向上を図ることで、可動域や炎症の回復を促して肩、腕、手、首や背中の動きをスムーズにします。

再発防止のためのセルフケア指導

肩甲骨のストレッチや適切な運動を指導し、自宅でのケアもサポートします。

施術を重ねていくなかで変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。

四十肩・五十肩のQ＆A

四十肩・五十肩は自然に治りますか？

軽度の場合は自然に回復することもありますが、炎症が強くなると長引くことが多く、放置すると可動域が著しく制限されることがあります。放置した場合は慢性1～3年以上続くこともあります。慢性期には積極的に肩を動かす必要があります。

四十肩・五十肩になったら肩を動かさない方がいいですか？

痛みが強いときは無理に動かさない方が良いですが、適度なストレッチや運動を行うことで、拘縮を防ぎ回復を早めることができます。急性期は暖めることは避けましょう。炎症が強ければ冷やすようにしましょう。

どれくらいで改善しますか？

個人差がありますが、適切な施術とセルフケアを継続すれば、数ヶ月で改善するケースが多いです。放置すると回復までに1年以上かかることもあります。

四十肩・五十肩にストレッチやマッサージは効果がありますか？

適切なストレッチやマッサージは炎症を和らげ、指の動きを改善するのに役立ちます。ただし、痛みが強い場合は無理に行わず、専門家に相談するのがベストです。静的ストレッチや動的ストレッチ、前腕を刺激すること、負荷をかけて曲げ伸ばしをすることで腱の可動域を増やします。重要ことは指だけを動かすというよりも、手首や指と同時に前腕を曲げ伸ばしすることです。手首と肘の間を伸ばす、肘と肩の間の上腕も動かすことで連動して可動域が増加します。

四十肩・五十肩の人が避けるべきことは？

急激な動きや過度な運動は避けるべきです。我慢しての筋トレや手の甲や肘を上に向けて腕を上げる、コート着用時に後ろ手にする、車内で後部座席のものを取る動作は避けましょう。痛みを感じる角度まで無理に腕を上げることは症状を悪化させます。また、長時間同じ姿勢を続けることや、冷えも症状を悪化させるため注意が必要です。

四十肩・五十肩になったら肩を動かさない方がいいですか？

急性期の強い痛みがある時は無理に動かさず安静にすることが大切ですが、長期間全く動かさないと関節が固まってしまう「凍結肩」のリスクが高まります。痛みの範囲内でゆっくりと動かし、徐々に可動域を広げていくことが重要です。

手術をしないと治らないのでしょうか？

四十肩・五十肩のほとんどは保存療法で改善します。手術が検討されるのは、6ヶ月以上の保存療法で効果がない場合や、明らかな腱板断裂などの構造的な問題がある場合に限られます。早期に適切なケアを始めることで、手術を避けられる可能性が高くなります。

再発することはありますか？

はい、姿勢や生活習慣が改善されないと再発のリスクがあります。また、片方の肩が良くなった後、反対側の肩に症状が出ることもあります。日常生活での肩の使い方や姿勢に注意し、定期的なストレッチやエクササイズを続けることが予防に重要です。

四十肩・五十肩の症状が改善すると、以下のような変化が期待できます。

当院のカイロプラクティックケアを通じて、四十肩・五十肩の症状改善と共に、より健康で充実した生活を送れるようサポートいたします。

四十肩・五十肩でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

2度目の四十肩に悩まされて…