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なぜ首がヘルニアになるのか?頸椎に起こることを丁寧に解説

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朝起きたとき、首や肩にじんわりとした違和感を覚えることはありませんか。仕事中にパソコン画面を見続けていると腕や指先がしびれてきて、「これって大丈夫なのかな」と不安になった経験がある方もいるかもしれません。

その症状、もしかしたら頸椎ヘルニアが関係しているかもしれません。なぜ首の椎間板がダメージを受けてしまうのか、今回はその原因をひとつひとつ丁寧にお伝えしていきます。

放置すると症状がじわじわと進行してしまうことも多い厄介な状態ですが、原因を正しく知ることで対策も見えてきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

院長:吉田

首や腕のしびれで来院される方の多くに共通しているのが「気づいたら症状が出ていた」というお話です。原因を知らないまま放置してしまうと改善に時間がかかることが少なくありません。まずはご自身の身体に何が起きているのかを一緒に確認していきましょう

目次

首の骨と骨のあいだにある「椎間板」とはどんな組織?

首を構成する頸椎は全部で7つの骨が積み重なって成り立っています。その骨と骨のあいだに挟まれているクッションのような組織が「椎間板」です。

椎間板は外側の硬い繊維輪と、内側のゼリー状の髄核という二層構造になっています。この組織のおかげで、頭の重さ(約5〜6kg)を受け止めながら首を前後左右に自由に動かすことができています。

ところがさまざまな要因によって椎間板が変性・劣化すると、内側の髄核が外に飛び出してしまいます。これが近くを通る神経を圧迫・刺激することで、首や肩、腕、手指にかけて痛みやしびれを引き起こすのが頸椎の椎間板ヘルニアです。

椎間板がダメージを受けてしまう主な原因

「なぜ自分が?」と驚かれる方も多いですが、実は椎間板にダメージが蓄積される原因は特別なことではありません。日常生活のなかにこそ、首へのじわじわとしたダメージが隠れていることがほとんどです。ここからは原因ごとに詳しく見ていきましょう。

長時間のデスクワークとうつむき姿勢

現代のオフィスワークにおいてパソコン作業は避けられないものですが、画面に向かうときの姿勢が首に大きな負荷をかけています。

人間の頭は約5〜6kgの重さがありますが、首が15度前に傾くだけで頸椎にかかる負荷は約12kgに増大し、30度傾けると約18kgにも達するといわれています。1日8時間のデスクワークで首は想像以上の重さを支え続けていることになります。

この慢性的な負荷が椎間板の変性を少しずつ促進し、やがてヘルニアへとつながっていきます。とくに猫背になってモニターを覗き込む姿勢は、頸椎の自然なカーブを失わせてしまうため要注意です。

スマートフォンの長時間使用とストレートネック

スマホを見るとき、ほとんどの方が無意識のうちに下を向いています。この「スマホ首」と呼ばれる状態が日常化すると、頸椎本来のカーブが消失してしまいます。

本来、頸椎は横から見たときに緩やかなC字型のカーブを描いています。しかし下を向く姿勢が習慣化すると、このカーブが失われた真っすぐな状態(ストレートネック)になってしまいます。

ストレートネックになると椎間板への圧力が不均等になり、特定の部分にダメージが集中してしまいます。頸椎の5〜7番目はとくにヘルニアが発症しやすく、スマホやパソコン使用による下向き姿勢との関連が非常に深い部位です。思い当たる節はありませんか?

加齢による椎間板の変性

30代を過ぎると椎間板は少しずつ水分を失い、弾力性が低下していきます。これは誰にでも起こる自然な老化のプロセスです。

ただし「加齢だから仕方ない」と放置するのは禁物です。加齢による変性があるところに日常的な負荷が重なると、症状の悪化スピードが一気に上がってしまうことがあります。

また、MRI画像で大きな椎間板の変性が確認されても無症状の方がいる一方で、比較的小さな変性でも強い痛みを感じる方もいます。これは神経の圧迫だけでなく、炎症や筋肉の緊張、精神的なストレスなど複数の要因が絡み合っているからです。

首・肩周りの筋力低下

首や肩周りの筋肉は頸椎を支えるための重要な役割を担っています。運動不足や長時間同じ姿勢での作業が続くと、これらの筋肉が弱くなり頸椎への負担がさらに増してしまいます。

筋力が低下すると正しい姿勢を保つことが難しくなり、姿勢の悪化がさらなる筋力低下を招くという悪循環に陥りがちです。「運動したいけど、しびれがあって怖い」という声もよくお聞きしますが、そんな方にこそ専門家のサポートのもとで動くことをお勧めしています。

外傷・スポーツでの衝撃と反復動作

交通事故によるむち打ちや、柔道・体操・スキーなど首に強い負荷のかかるスポーツも椎間板にダメージを与える原因のひとつです。

外傷の場合はある日突然症状が現れることが多く、「昨日まで何ともなかったのに」という形で来院される方も少なくありません。重いものを繰り返し持ち運ぶ仕事など、日常的な反復動作も積み重なれば同様の影響をもたらすことがあります。

こんな症状が出ていたら放置しないでください

椎間板がダメージを受けると、首だけでなく離れた場所にも症状が現れるのが特徴です。ご自身の状態と照らし合わせてみてください。

朝目覚めたときから首や肩に痛みやしびれがある、座っていても腕や手の指がしびれてくる、首を特定の方向に動かすと強い痛みが走る、といった状態が続いているなら要注意です。

さらに重いものを持ったりくしゃみをしたりすると症状が一気に悪化する、握力が落ちて物が持ちにくい、という状態まで進んでいる方もいらっしゃいます。

これらの症状を「疲れているから」「年齢のせいだから」と片付けてしまうのが最も危険なパターンです。早い段階で原因を特定し適切なケアを始めることが、改善への最短ルートになります。

放置した場合のリスク

「そのうち治るだろう」と思って放置してしまう方が多いのですが、適切なケアをしなければ症状は少しずつ悪化していく傾向があります。初期は首や肩の張り・痛みで済んでいても、神経への刺激が続くことで腕・手のしびれが強くなっていきます。

最終的には指先の感覚が鈍くなったり、物が持ちにくくなったりすることもあります。パソコン操作が困難になったり、家事で物をつかむ動作ができなくなるなど、仕事や生活の質に直接影響が出てきてしまいます。

症状が重篤化すると手術を勧められるケースもありますが、手術後も症状が残るケースや再手術が必要になるケースも珍しくありません。だからこそ、できるだけ早い段階での対応がとても大切です。

病院での治療が「なかなか改善しない」理由

整形外科などを受診すると、一般的には薬物療法・物理療法・運動療法・場合によっては手術が選択肢として提示されます。それぞれに役割はありますが、「なかなか改善しない」「ずっと薬を飲み続けている」と感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

鎮痛剤・注射は痛みを抑えるが原因には届かない

消炎鎮痛剤や筋弛緩剤は痛みの感覚を一時的に和らげる手段であり、椎間板や頸椎の状態そのものを改善するものではありません。「痛みが落ち着いたからもう大丈夫」と思っていても、原因が取り除かれていなければ再発は時間の問題です。

長期間の服用により胃の不調や眠気、依存リスクを伴うこともあり、「薬に頼るしかないのか」と不安を感じている方も少なくありません。

牽引・電気療法の効果は限定的になりやすい

温熱療法や電気治療、牽引療法も症状の一時的な緩和に役立つことはありますが、頸椎の根本的な問題にアプローチするには効果が限定的になるケースが多いです。以前は牽引療法を積極的に行っていた医療機関も多かったですが、近年は見直しが進んでいる実情もあります。

正しく知る頸椎のヘルニア

カイロプラクティックは背骨や関節のアライメント(位置関係)を整えることで神経の働きを正常化し、身体が本来持っている自然治癒力を引き出すアプローチです。痛みを一時的に抑えることより、根本にある原因を見つけ出して改善を目指すことが大きな違いです。

頸椎の関節の動きを適切に改善することで神経根への圧迫を軽減し、痛みやしびれを和らげることができます。また、姿勢や筋肉のバランスを整えることで再発を防ぐアプローチにもつながります。

ただし、研究データによると40歳以上の約60%に椎間板の変性が見受けられるが無症状であることまた椎間板ヘルニアは無症状の人にも頻繁に見られる一方で、症状のある人においては、ヘルニアの種類や大きさが症状の重さと必ずしも相関しない

引用文献 Boden SD et al. J Bone Joint Surg Am. 1990
Ernst CW et al. Eur J Radiol. 2005;55:409-414
Medscape: Cervical Disc Disease – EpidemiologyUniversity Medical Center Groningen

院長が一貫して担当するから変化を見逃さない

問診・検査・施術・施術計画のご説明まで、すべて私が一貫して担当します。複数のスタッフが担当するグループ院とは異なり、毎回同じ目線で状態の変化を把握できることが当院の高い改善率につながっています。

私自身もかつて椎間板ヘルニアを経験し、そのつらさを身をもって知っています。だからこそ、症状を抱えながら来院される方の不安に寄り添いながら、身体に負担の少ない方法で施術を進めることができます。

ヘルニアと医療機関で診断されてショックであったことを今でも覚えています。ただヘルニアの種類によっては、無症状、突出が自然と収まるものもあります。つまり正しく理解して、向き合うことで身体の変化につながります。

自分でできる予防と改善のためのポイント

施術と並行して、日常生活の中でのちょっとした習慣を見直すことが症状の改善と再発防止に大きく役立ちます。専門家のアドバイスを参考にしながら、無理のない範囲で取り組んでみてください。

まず意識してほしいのは、同じ姿勢を長時間続けないことです。1時間に一度は立ち上がって首や肩を動かし、頸椎にかかる慢性的な負荷をリセットしましょう。パソコンのモニターを目線の高さに合わせるだけでも、首への負担はかなり軽減できます。

スマホを見るときはできるだけ画面を目線の高さまで持ち上げる習慣をつけることも効果的です。ウォーキングや水中歩行などの有酸素運動は首周りの筋肉を無理なく鍛えながら全身の血流を促進するため、当院でも積極的にお勧めしています。

睡眠時の姿勢も見落としがちな重要ポイントです。高すぎる枕は頸椎を不自然な角度に保ってしまうため、首の自然なカーブを維持できる高さのものを選ぶようにしましょう。

「どうせ年齢のせい」と諦めないでください

首や腕のしびれを長く抱えながらも、「年齢のせいだから仕方ない」「手術しか方法がないと言われた」という理由で改善を諦めてしまっている方が、当院にも多くいらっしゃいます。

しかし実際には、正しい検査と根本的なアプローチによって多くの方が症状の改善を実感されています。MRI画像で大きな変性が確認されても無症状の方がいるように、画像の状態と症状の程度は必ずしも一致しません。

恵比寿での開院からこれまで、私は多くの患者さんの症状と向き合ってきました。そのなかで確信していることがあります。それは、諦めずに原因を追いかけ続ければ多くの場合は必ず糸口が見つかる、ということです。

首や肩のしびれ、腕の違和感が続いているなら、それは身体があなたに発しているサインかもしれません。「忙しいから」「そのうち治るから」と後回しにせず、まずは一度ご自身の状態を専門家に診てもらうことをお勧めします。ひとりで抱え込まず、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。一緒に、あなたの身体と向き合っていきましょう。


院長:吉田

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