
院長:吉田お気軽にご相談ください!
「お腹が痛いのに検査では異常なし」「緊張するとすぐ下痢になる」――そんなお悩みを抱えている方は、過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。


過敏性腸症候群は、原因がわかりにくく「気のせい」「ストレスのせい」と片付けられがちですが、実は身体の構造的な問題が深く関わっていることがあります。
この記事では、カイロプラクティックの視点から過敏性腸症候群の原因を詳しく解説します。


院長の吉田です。過敏性腸症候群で悩んでいる方は非常に多く、当院にも「病院では異常なしと言われたけど何とかしたい」というご相談が増えています。私も過去に何度も経験しました。
過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)とは、大腸に炎症や潰瘍などの明らかな異常がないにもかかわらず、腹痛・下痢・便秘・お腹の張りなどが長期間繰り返される状態のことをいいます。
病院で内視鏡検査などを受けても「異常なし」と言われるため、本人も周囲も原因がわからず困ってしまうことが多い疾患です。
症状のパターンによって次の4つに分類されます。
日本人の10〜15%が過敏性腸症候群を抱えているとも言われており、決して珍しい状態ではありません。
過敏性腸症候群の最大の原因として挙げられるのが、自律神経の乱れです。
腸の動き(蠕動運動)は、自律神経によってコントロールされています。交感神経が優位になりすぎると腸の動きが抑制されて便秘になり、副交感神経が過剰に働くと腸が過剰に動いて下痢になります。
ストレスや緊張・睡眠不足・過労などによって自律神経のバランスが崩れると、腸に直接影響が出てしまうのです。
「緊張するとお腹が痛くなる」という経験は多くの方にあると思います。これはまさに自律神経が腸に影響している典型例です。試験前やプレゼン前にトイレに駆け込む…という方は要注意ですよ。
近年注目されているのが「脳腸相関(のうちょうそうかん)」という概念です。
脳と腸は迷走神経などを通じて密接に連絡しており、脳がストレスを感じると腸に影響し、腸の異常が脳にも影響するという双方向の関係があります。学校で試験前や大勢の前での発表、仕事で大事なプレゼンや面接前にお腹のゴロゴロを経験したことがある方は少なくないはずです。
過敏性腸症候群の患者さんに不安・抑うつ症状が多いのも、この脳腸相関が関係しているためです。「心の問題」ではなく「神経系の問題」として捉えることが重要です。
カイロプラクティックの観点から見ると、背骨や骨盤の歪みが自律神経に影響し、腸の機能に影響を与えることが過敏性腸症候群の一因として考えられます。
自律神経は脊髄を通って全身の臓器に分布しています。腸を支配する自律神経は、主に胸椎下部(胸椎9〜12番)・腰椎・仙骨から出ています。これらの骨が歪んでいると、神経への刺激や血流の圧迫が生じ、腸の正常な働きが妨げられます。
デスクワークや長時間のスマートフォン使用による姿勢の悪化は、胸椎・腰椎の歪みを引き起こしやすく、現代人に過敏性腸症候群が多い一因にもなっています。
骨盤の歪みは、腸の位置そのものに影響することがあります。骨盤内に収まっている大腸(S状結腸・直腸)は、骨盤・仙骨の前傾や可動域制限により物理的に神経機能が制限され、蠕動運動が乱れやすくなります。
また骨盤の歪みは仙骨(骨盤の中央にある骨)の動きにも影響し、副交感神経の働きを低下させることで、腸の機能全体に支障が出ることがあります。
近年の研究で、腸内細菌叢(腸内フローラ)の乱れが過敏性腸症候群に深く関わることがわかってきました。
腸内には約100兆個もの細菌が住んでおり、善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスによって腸の環境が保たれています。このバランスが崩れると、腸の知覚過敏が起きやすくなり、少しの刺激でも腹痛や下痢を引き起こすようになります。
腸内環境が乱れる主な原因としては、以下のものが挙げられます。
感染性腸炎(食中毒など)の後に過敏性腸症候群を発症するケース(感染後IBS)も多く報告されており、一度乱れた腸内環境は長期にわたって影響することが知られています。
過敏性腸症候群の方の腸は、正常な人では感じない程度の刺激(ガスや少量の食物)でも「痛み」として感じてしまう「内臓知覚過敏」の状態になっていることがあります。
これは腸の神経が過剰に反応するようになった状態であり、ストレスや自律神経の乱れ、腸内環境の悪化などが重なることで引き起こされます。
内臓知覚過敏は薬で一時的に和らげることはできますが、根本的には神経系のバランスを整えることが重要です。カイロプラクティックによる脊椎・骨盤の調整が、神経への過剰な刺激を取り除くアプローチとして注目されています。
以下に当てはまる方は、過敏性腸症候群を起こしやすい傾向があります。
病院では薬物療法や食事指導が中心となりますが、背骨・骨盤の歪みを整え、自律神経のバランスを回復させることで、過敏性腸症候群の症状が根本から改善していくケースを当院では多く経験しています。
施術のポイントは次の通りです。
薬では症状を抑えることはできますが、神経系・骨格系のアンバランスが残っている限り、過敏性腸症候群は繰り返すことがほとんどです。根本から変えたい方はぜひ一度ご相談ください。
「薬を飲んでいる間はよくなるけど、やめるとまた症状が出る」という方が非常に多いです。それは原因が残ったままだからです。背骨・骨盤・自律神経を整えることで、多くの方が薬なしでも快適な毎日を取り戻しています。
過敏性腸症候群の原因は「ストレスだけ」ではありません。自律神経の乱れ・背骨や骨盤の歪み・腸内環境の悪化・腸の知覚過敏など、複数の要因が絡み合って起きている状態です。
私自身も過去に何度か経験しました。精神的ストレス、アメリカ留学時の高たんぱくの食事、睡眠不足が重なり、一時帰国の度に大腸検査を受けていました。
粘着便、硫黄臭、残便感があったり下痢を繰り返すこともありました。当初は薬も服用していましたが、あまり効果を感じられず、食事に気を付けて、アメリカのパーマー大学の付属クリニックでカイロプラクティックの施術も受けながら改善していったことを覚えています。
特に現代人は姿勢の悪化・ストレス過多・不規則な生活が重なりやすく、過敏性腸症候群を引き起こしやすい環境にあります。
病院で「異常なし」と言われても症状が続く方、薬を飲んでも繰り返す方は、ぜひ一度カイロプラクティックによる根本アプローチをお試しください。