喘息

喘息の症例報告

喘息とは

喘息は、気道が過敏に反応して炎症を起こし、咳、息切れ、ゼーゼーやヒューヒュー音の喘鳴、胸の圧迫感などを引き起こす疾患です。この症状は、アレルギーや運動、ストレス、気温の変化など、さまざまな要因で引き起こされます。

日本では子どもから大人まで幅広い年齢層に喘息が見られます。厚生労働省によると成人の約5〜10%、小児の約10%が喘息を患っていると言われており、全体で数百万人が影響を受けています。

なかでも都市部では、アレルゲンや大気汚染が原因となり症状が悪化することが多いです。

喘息を放置すると発作の頻度が増えたり症状が重症化して、日常生活に支障をきたします。また慢性的な炎症が気道のリモデリングと呼ばれる構造変化が進み、呼吸障害につながる可能性があります。

そして重篤な発作が起きるだけではなくステロイド薬が効きにくくなったり、喘息と関連する他のアレルギー性疾患や合併症のリスクが高まる恐れがあります。

喘息の原因

喘息は主に以下のような要因から発症します

アレルギー

ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛などがアレルゲンとなります

気候変化

季節の変わり目、急な気温の低下や乾燥が気道に影響します

ストレス

精神的な負担が症状を悪化させる場合があります

遺伝的要因

家族に喘息患者がいる場合、発症リスクが高まります

自律神経の乱れ

副交感神経の過剰な活動が気管支の収縮を引き起こし喘息症状を悪化させます。就寝時に副交感神経が優位になるために夜間の発作が多くなります

喘息はアレルゲンや環境が要因になるものがあります。また喘息が続くことで身体機能や咳のし過ぎにより、全身の筋肉や呼吸器にも負担がかかります。

喘息は自律神経が気道の収縮や分泌を調整する役割を果たします。これが乱れることで気道が過敏になり、発作を引き起こしやすくなります。つまり自律神経のバランスが症状の重さに影響します。

病院とはここが違います

当院では自律神経の機能を確認し、首や尾てい骨、そして背中や肋骨付近を検査して施術を進めます。

吸入ステロイド療法

炎症を抑えるための吸入薬を定期的に使用し、気道の過敏性を改善を図る。口の乾燥感により口腔カンジダ症や声のかすれが起こる可能性がある。また長期の使用では効果が薄れることがある。

短時間作用型β2刺激薬

発作時に気管支を拡張させるための救急吸入薬で症状緩和を目的とする。動悸、手の震え、低カリウム血症が起こることがあり、頻繁に使用することで薬効が低下し、耐性がつく恐れがある。

免疫療法

アレルギー性喘息に対し、抗体や分子標的薬を使用して免疫反応を抑制するアプローチ法。高額であることと、そもそも一部の患者にしか効果が期待できない場合がある。

喘息を改善するために

当院では自律神経と身体的機能の2つのアプローチを行います。まずは自律神経に働きかけ交感神経と副交感神経のスイッチングを円滑に行えるように促します。咳で負担のかかる背中や胸郭だけではなく、上部頸椎や尾てい骨の検査や施術を行います。

つぎに咳によって背中や腰、首に負担がかかるために症状が表面化していない箇所のチェックと施術を行うことで身体的機能の向上を図ります。

当院では症状を多角的に分析し、原因を見つけ出します。

そして、当院における喘息の過去の改善事例と照らし合わせて、最短で改善するためのプランをご提案します。

当院の特徴

当院の特徴は脊椎の神経機能不全、及び自律神経の不具合の調整をすることで肺や気道の働きを改善を促します。また咳によって起こる負担によって起こる姿勢や背骨の負荷を低減し、呼吸機能の向上を図ります。

自宅でできる呼吸法やエクササイズの提案、生活習慣や環境要因の見直しアドバイスも行うことで発作時以外の総合的アプローチにより、日常生活の向上をサポートします。

施術を重ねていくなかで変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。

喘息のQ＆A

喘息は自然に治りますか？

年齢や喘息のタイプにより異なります。成人発症の慢性喘息や重症の喘息は、自然に治ることはまれです。特に非アレルギー性喘息は、慢性的に症状が続く傾向があります。トリガーと呼ばれるアレルゲン、気候、運動、ストレスによって悪化や低下するように波があります。

カイロプラクティックで喘息は治りますか？

当院の施術は単に症状の軽減にとどまらず、根本的な改善を目指しています。具体的には、脊椎の神経機能と自律神経のバランスを整えることを主な目的としています。喘息の発作や慢性的な咳によって負担がかかった筋肉や関節の可動域を回復させることで、呼吸を楽にし、喘息の発症頻度を軽減できる可能性があります。

喘息に対してどのようにアプローチするのですか？

カイロプラクティックは、背骨の神経系機能の状態を包括的に検査し、調整するアプローチを取っています。背骨の間から伸びる自律神経は、喉や気管支に直接つながっており、その状態が喘息の症状に大きく影響を与える可能性があります。とくに副交感神経が優位になると、気管支が収縮し、咳や喘息発作を誘発することがあります。自律神経の起点である上部頸椎、後頭骨、胸椎全体、下部腰椎と仙骨を重点的にチェックします。

咳や発作で胸や背中が痛いのですが、これも喘息と関係がありますか？

はい。喘息による咳や呼吸困難は胸や背中の筋肉に負担をかけることが多く、痛みを引き起こすことがあります。当院では胸郭や背骨の可動域を改善する施術を行い、咳や肺をコントロールしている自律神経の不具合をチェックし、施術を行います。

喘息の人が避けるべきことはありますか？

冷たい空気を吸い込む、ストレスを溜める、また運動中に過度に息を切らすような活動は喘息を悪化させることがあります。環境を整え、自分に合った呼吸法を取り入れることが大切です。また姿勢の悪化や胸郭の硬直化は呼吸機能に影響を与えるため、注意が必要です。当院では適切な姿勢や呼吸法についてもアドバイスいたします。

喘息に良いセルフケアや習慣はありますか？

身体を適度に動かすことや腹式呼吸を意識することで呼吸がしやすくなる場合があります。また定期的なストレッチや適度な運動もサポートします。リラックスモードの副交感神経だけが優位になり過ぎないように、交感神経への切り替えを円滑に促すことが大切です。そして発作が出ていない時の呼吸やセルフケアも重要になります。

喘息に関連した背中や肩の硬さは改善できますか？

喘息発作時の咳は、呼気筋と呼ばれる肋間筋や腹筋群に大きな負担をかけます。吸気筋である横隔膜や外肋間筋も作用しますが、呼気筋が主要な役割を果たします。
発作時には繰り返し大きな咳をすることで、身体に複雑な動きが生じます。具体的には、腹部を圧縮して咳を起こす力を生み出し、腹腔内の圧力を高めて空気を急激に排出します。さらに深層腹筋を圧縮し、肋骨を下げて胸郭を圧縮する動作を行います。これらの一連の動きは背中、腰、腹部、胸部に強い負担をかけます。
カイロプラクティックでは、脊椎の神経機能不全が起こっている部位だけでなく、咳によって負担がかかっている箇所も含めて、身体全体をケアします。この包括的なアプローチにより、喘息関連の筋肉的ストレスや神経系の調整を試みます。

喘息の症状がない時でも施術は効果がありますか？

はい。喘息の症状がない時期に施術を行うことで、神経機能である自律神経を整え、筋肉や関節の柔軟性を高めることができます。これにより発作の頻度や重症度の軽減が期待される場合があります。

薬を使用しながらでも大丈夫ですか？

大丈夫です。主治医の先生と相談しながらお薬を服用されているはずです。症状を薬によって一時的に抑えることは決して悪いことではありません。私の兄が小児喘息で何度も入院していました。吸入薬を使用しても治まらないことも多く、母が夜通し背中をさすっていました。解熱鎮痛剤の使用は避けるべき薬もありますので主治医の先生と相談のうえ使用してください。

施術は子どもでも受けられますか？

はい、受けられます。小児向けに安全な方法で行うため、年齢や状態に応じた施術を提供します。

何回くらい施術を受ければ効果が出ますか？

個人差がありますが、数回の施術で変化を感じる方もいます。ここで言う変化とは呼吸がしやすくなる、発作後の筋緊張緩和、胸椎の可動域が増えることを指します。回数や期間は身体機能の状態、既往歴、生活習慣、喘息の程度等によって異なります。再診時には目安の期間、頻度、料金やアドバイスをお伝えします。

喘息に悩まされていた方が当院のカイロプラクティック施術を受けて、このような変化がありました。

当院では検査や現状把握を重要視し、施術だけではなく、日々のアドバイスをお伝えしております。姿勢やストレッチを組み込むことで症状緩和だけにとどまらずに真の健康まで見据えております。

喘息でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

寒い日や旅行先に持ち歩いてた薬を、吸入することなく過ごせるように