
院長:吉田お気軽にご相談ください!

院長:吉田お気軽にご相談ください!
大きな口でハンバーガーを食べようとしたら、顎が途中で引っかかる。朝起きると顎がこわばっていて、口を開けると「カクッ」と鳴る。そんな経験はありませんか?
当院でも、顎のご相談は多く寄せられます。最初にお伝えしたいのは、顎の音は残ることが多い一方で、口の開けやすさは変えられることが多い、ということです。
この記事では、顎の音との付き合い方、自分でできる開け幅の測り方、開けにくさの3つのタイプをまとめました。歯科・口腔外科を先に受診したほうがよいサインと、今日からできるセルフケアもご紹介します。






音を消すことより、ハンバーガーを気にせず食べられることをゴールにしましょう。音は残っても、毎日の不便は減らせます。
顎の関節の中には、骨と骨の間でクッションの役割をする「関節円板」があります。口を開け閉めするとき、この円板が少しずれて戻ると「カクッ」と音が鳴ることが多いです。
このタイプの顎の音は、大人の約4人に1人にあると報告されています(21の研究をまとめた分析)。
15歳から25歳まで10年間追いかけた研究では、音のある人はいても、顎が開かなくなった人はいませんでした。音があっても、その後に痛みが出るリスクは変わらなかったという調査もあります。
音があることと、顎が悪くなっていくことは、分けて考えて大丈夫です。ただし、それまで鳴っていた音が急に消えて口が開かなくなったときは別です。このあと「こんなときは先に歯科・口腔外科へ」でお伝えします。
音の種類や仕組みは、動画「顎の音は治る?消える?“音を消す”より大事なことを米国カイロドクターが解説」で詳しくお話ししています。
「開けにくい気がする」を、数字にしてみましょう。
縦に指が3本入れば、開け幅はおよそ4〜5cmです。成人の平均は約49mmで、指3本の幅とほぼ同じだったという研究があります。
2本も入らない場合は、開け幅が小さくなっている可能性があります。国際的な診断基準では、40mm未満を「開口制限(口が開けにくい状態)」の目安にしています。
次に鏡の前で、ゆっくり開け閉めしてみてください。まっすぐ開くか、途中で左右どちらかにずれるかを見ます。
左右差があっても、慌てなくて大丈夫です。人の身体は、もともと完全な左右対称ではありません。左右どちらかの関節が先に動き出すと、もう片方がそれを補うように横の動きが入ります。「ズレ」というより、動き出しのタイミングや動く幅の差と考えてください。
何本入ったかは、日付と一緒にメモしておきましょう。これが、あなたの身体の基準になります。
開けにくさは、大きく3つのタイプに分けられます。
開けようとすると、顎の関節やこめかみが痛むタイプです。痛みをかばって、無意識のうちに開ける幅が小さくなっていきます。
途中で何かに当たる感じがして、そこから先に開かないタイプです。関節の中のクッションの動きが関係していることがあります。


朝や仕事のあとに顎が重く、動かしているうちに少し楽になるタイプです。顎まわりの筋肉の疲れや、日中の食いしばりが関わっていることが多いです。
当院に来られる方では、③のこわばりタイプや、①と③が重なっている方が多くみられます。「朝がいちばんつらい」とおっしゃる方も少なくありません。
次のような場合は、セルフケアより先に歯科や口腔外科で確かめてください。
音が消えて急に開かなくなった場合は、関節の中のクッションが元の位置に戻らなくなっている可能性があります。「クローズドロック」と呼ばれる状態です。無理に大きく開けようとせず、早めに受診してください。
ここは正直にお伝えします。顎の音を施術で直接消すことは、当院ではできません。関節の中の円板と呼ばれるクッションの位置を、外から元に戻せるという根拠はないからです。
一方で、変えられるものもあります。
顎の運動や手技で、口の開け幅が広がるという研究はいくつもあります。16件の比較試験(計812人)をまとめた分析では、運動で痛みも開け幅も中程度の改善がみられました。
ただし、手技の効果は、運動と組み合わせないと薄れやすいとも報告されています。施術を受けるだけでなく、自分でも動かすことが大切です。
音は残っていても、ハンバーガーが食べられるなら、それでいい。当院は、こちらをゴールにしています。実際に「音はまだ鳴るけど、気にならなくなった」とおっしゃる方も多くいます。
顎がつらいとき、まず顎を揉む方は多いと思います。でも、顎を動かす筋肉は、頬だけでなくこめかみの上まで広がっています。こめかみに手を当てて奥歯を噛みしめると、筋肉が盛り上がるのが分かります。
そして顎は、頭と首の上で動いています。そのため当院では、顎だけでなく首や背中の動きも確かめます。
ただし、「姿勢が悪いから顎関節症になった」とは考えていません。顎の不調には、関節、筋肉、食いしばり、ストレス、睡眠など、いくつものことが重なっています。原因を1つに絞るより、「顎に負担をかけている条件は何か」を一緒に探していきます。






犯人探しより、負担の条件探し。顎だけでなく、頭・首・生活のリズムまで含めて見ていきます。
今日からできることを3つご紹介します。どれも、痛みが出たらやめてください。
まず確かめてみてください。いま、上下の歯はついていますか?
食べるときと飲み込むとき以外、上下の歯は離れていて大丈夫です。強く食いしばらなくても、軽く接触させ続ける癖がある方がいます。「歯列接触癖(TCH)」と呼ばれ、慢性的な顎の痛みがある方の約半数にみられたという報告があります。
パソコンに集中しているとき、運転中、スマホを見ているときに起こりやすい癖です。「絶対につけない」と頑張る必要はありません。気づいたら、ふっと離す。それだけです。
思い出すきっかけには、スマホの定期的な通知が役立ちます。日本の研究では、30分ごとのメール通知で思い出す方法のほうが、付箋を貼る方法よりも歯の接触が減っていました。まずは1時間に1回、「歯、離れてる?」の通知から始めてみてください。
大きく開ける練習をする必要はありません。開け幅を競うのではなく、ゆっくり動かすことを大切にします。
少し楽になる方も、変わらない方もいます。どちらも大切な情報なので、メモに残しておきましょう。
顎が疲れている時期は、負担を1つずつ減らしてみましょう。
一方で、首や胸は動かします。右を向く、左を向く。胸の前で腕を組んで、身体を左右に回す。肩を上げて、ストンと落とす。
これで顎が必ず開く、という話ではありません。顎だけに集中していた身体を、一度全体に戻す。休ませるところは休ませて、動かすところは動かすという考え方です。
当院では、「測る→施術→測り直す→自分で動かす」の順に進めます。
たとえば、初回は指2本がやっとだった方が、施術のあとに3本入るようになることもあります。変化の出方には個人差があるため、数字で記録しながら進めていきます。
世界的な診療ガイドライン(BMJ、2023年)でも、慢性的な顎の痛みには、手技や運動といった「動かすケア」が勧められています。
一方で、歯や噛み合わせの問題、関節の中の問題は、歯科や口腔外科の役割です。何でもカイロプラクティックだけで解決しようとは考えていません。歯科で作ったマウスピースと併用しながら通う方もいます。








歯科の先生とは、役割分担の関係です。当院は顎・首・背中の「動き」を担当します。
痛みや開けにくさがなければ、音だけで心配しすぎなくて大丈夫です。顎の音は大人の約4人に1人にあり、音があるだけで悪化していくとは限りません。ただし、音が急に消えて口が開かなくなったときは、歯科や口腔外科を受診してください。
まずは歯科か口腔外科です。顎関節症の専門外来を設けている歯科もあります。関節や歯に問題がないかを確かめたうえで、顎や首の動きのケアとしてカイロプラクティックを併用する方もいます。
時間とともに症状が軽くなる方も多くいます。一方で、食いしばりの癖や疲れが続くと、こわばりを繰り返すこともあります。指で開け幅を測って記録しておくと、良くなっているかどうかを自分で判断しやすくなります。
音を直接消すことはできません。当院が目指すのは、開けやすさや開け幅、顎の疲れ方の変化です。音は残っても、食事や会話で困らなくなることをゴールにしています。
はい、受けられます。マウスピースは歯科の先生の指示どおりに続けてください。当院では、顎・首・背中の動きを担当します。
いいえ。顎関節に外から触れることはありますが、口の中に手を入れることはありません。
顎の音は、残ることが多いです。でも、音があることと顎が悪いことは、同じではありません。開けやすさは、変えられることが多いのです。
指で測る。歯を離す。ゆっくり動かす。休ませる。そして、もう一度測る。
「今日は指が3本入った」「朝は硬い」「仕事中は歯がついている」。そういう小さな情報を集めることが、自分の身体と会話するということです。まずは今日、歯がついていたらふっと離す。そこから始めてみてください。
セルフケアを続けても開けにくさが変わらないとき、顎だけでなく首や肩もつらいときは、一人で抱え込まずご相談ください。当院では検査から施術まで院長が担当し、開け幅を一緒に測りながら進めていきます。




※この記事は一般的な情報です。症状が強いときや不安があるときは、医療機関を受診してください。