
院長:吉田お気軽にご相談ください!

院長:吉田お気軽にご相談ください!
お尻の奥が痛い。太ももの裏からふくらはぎ、足の裏までしびれる。くしゃみをすると腰から足に響く。
こうした症状がある方は、坐骨神経痛かもしれません。病院で「年齢のせい」「ヘルニアの一歩手前かも」と言われ、納得できずにいる方も少なくありません。この記事では、坐骨神経痛がヘルニアだけでは説明できない理由と、ご自身でできるセルフケアをまとめました。
解説:吉田泰豪(ドクター・オブ・カイロプラクティック〈D.C.〉/米国パーマー大学卒業)
坐骨神経は、人間の身体でいちばん長くて太い神経です。太さはボールペンくらいあります。腰の4番目・5番目と仙骨のあたりから出た神経が合流し、お尻から足先まで伸びています。
坐骨神経痛とは、この神経の出どころや通り道に不具合があり、お尻から下に症状が出ている状態を指します。足の裏に症状が出ていても、足の裏そのものには問題がない方のほうが多いのです。
くしゃみや大きな声、排便でいきむときは、腹圧が上がります。すると背骨の椎間板の後ろにある神経に負担がかかりやすくなります。症状が強くなると、地面をうまく蹴れなくなり、歩き方が変わってしまうこともあります。


私は14歳のとき、ヘルニアによる強い坐骨神経痛を経験しました。朝、前かがみで顔を洗えず、靴下も階段に座って母に履かせてもらっていました。座っていても、同じ姿勢で立っていても激痛が走りました。
痛みは1年余り続き、痛み止めや神経の近くに打つ注射、リハビリを受けました。この経験が、カイロプラクターを目指した大きなきっかけです。坐骨神経痛のつらさは、身をもって知っています。
坐骨神経痛の原因は、1つとは限りません。神経そのものの問題なのか、途中の通り道の問題なのかを見極める必要があります。
| 原因 | どういう状態か | 例 |
|---|---|---|
| ① 神経の障害 | 神経の出口のすき間が狭くなり、神経が圧迫・刺激されている | 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症 |
| ② 筋肉による機能の問題 | 神経自体は問題なくても、通り道の筋肉が緊張して邪魔をしている | お尻の梨状筋の緊張。正座で足がしびれるのと似た状態 |
| ③ 姿勢・骨盤の構造的な問題 | 背骨や骨盤の動きに左右差があり、神経の通り道に負担がかかっている | 腰の骨の一部だけ動きが止まっている、骨盤の傾き、側弯、脚の長さの差 |
病院で「特に異常なし」「ヘルニアの一歩手前」と言われ、筋肉にも大きな問題はないのに坐骨神経痛が出ている、というケースはとても多いのです。この場合、③のように、腰の骨1つ1つの動きや骨盤の左右差が関わっていることがあります。
坐骨神経痛では、症状が出ている場所と問題のある場所が離れていることがよくあります。たとえば、病院で「腰の5番目がヘルニア気味」と言われた方が、よく見ると腰の3番目と4番目にも負担がかかっていた、ということもありました。
私自身のように腰椎4/5/仙骨の間の椎間板ヘルニアが、左お尻したから左足首にまでしびれと激痛を伴うケースもあります。片側だけ、しかも問題箇所と離れた場所に症状が現れることは珍しくありません。
腰から伸びている神経がお尻や膝、足までつながっているからです。つまりすき間が狭いかどうかだけでなく、木も森も見るように全体を確認することが大切です。
坐骨神経痛が長引くと、痛みに敏感になることがあります。一度「熱い」「痛い」という神経の回路ができると、脳がそれを覚えてしまうからです。
たとえば、お玉で何かをかけられそうになると、中身が水でも「熱い」と身構えますよね。脳は、実際の刺激より先に予測して反応します。この回路ができあがると、ちょっとした刺激にも敏感になるため、できるだけ早い段階で対応することをおすすめします。
痛みがない日や、1日の中で強くなったり軽くなったりする日もあります。痛みは、身体の状態を脳に伝えるメッセージです。動作や姿勢だけでなく、そのときの気分によっても感じ方が変わります。
家族旅行でワクワクしているときは、同じ状態でも痛みを感じにくいものです。反対に、寒い時期に残業が続くようなときは、ちょっとした痛みにも敏感になります。
セルフケアは、無理をしていっぱい動かす必要はありません。基本は睡眠と運動です。慢性化していない坐骨神経痛なら、セルフケアや歩くことで楽になった、という方もいます。
痛いからといって、安静にしすぎないことが大切です。動ける範囲で動き、歩きましょう。階段を上る、プールでの水中歩行なども、痛くない範囲ならおすすめです。英国の診療ガイドラインでも、坐骨神経痛を含む腰痛では、普段の活動を続けることがすすめられています(NICE NG59)。
長時間の座る動作が腰に負担がかかることもあるので、ウォーキング、前傾にならない浅いスクワット、かかとを上げてつま先立ちみ軽めのセルフケアの選択肢となります。ただし、激痛で動けない場合は無理をしないでください。痛みが出たらやめてください。


次のような場合は、坐骨神経痛のセルフケアで対応する話ではありません。早めに整形外科などの医療機関を受診してください。
激痛で動けない方や、セルフケアで変わらない方には、カイロプラクティックも選択肢の1つになります。
カイロプラクティックでは、神経の働きが落ちている場所を「サブラクセーション」と呼びます。動きが少ない、筋肉が緊張している、皮膚の表面温度に左右差がある、といったサインから見つけ、手で動かしていきます。
当院では、次のような検査を組み合わせて、どこに負担がかかっているのかを見極めます。
痛みが強い時期は、負担を減らすことを優先します。慢性的に繰り返す方には、日常の姿勢や運動習慣、セルフケアの宿題も増やしていきます。
自分では動かせない時期は、施術の役割が大きくなります。動きが出てきたら、ストレッチや姿勢などご自身のケアが中心になります。良くなって終わりではなく、つらいときも、つらくないときも身体の状態を確認していくことを大切にしています。
病名ではありません。坐骨神経の通り道のどこかに不具合があり、お尻から足に痛みやしびれが出ている状態を表す言葉です。
原因はヘルニアだけではないからです。お尻の筋肉の緊張や、背骨・骨盤の動きの左右差によって、神経の通り道に負担がかかることがあります。
仰向けなら膝を曲げ、膝の下にクッションを入れます。横向き、または少し斜めに向いて、股関節と膝を曲げる姿勢でも腰の負担が減ります。
安静にしすぎないことが大切です。痛くない範囲で歩く、動かすことを続けてください。ただし、激痛で動けない場合や、足に力が入らない場合は医療機関を受診してください。
人によって大きく異なります。歩けないほどの方は時間がかかることがあり、軽い場合は数週間で変化が出ることもあります。効果には個人差があります。


坐骨神経痛は、年齢のせいだと諦めるものではありません。原因はヘルニアだけでなく、筋肉の緊張や背骨・骨盤の動きの左右差など、いくつか重なっていることがあります。
坐骨神経痛は、何をするにもおっくうになる、とてもストレスの大きい症状です。ご自身の状態を見直すきっかけになればうれしいです。出口が見えない時期はストレスになりますが、坐骨神経痛は正しく対処すれば予後は悪くありません。
坐骨神経痛の原因については「坐骨神経痛の原因とは?放置が怖い本当の理由」でも詳しく解説しています。当院での考え方は「坐骨神経痛」「しびれ」「椎間板ヘルニア」のページをご覧ください。
ご自身の身体のどこに負担がかかっているのか知りたい方は、検査で確認しています。ご予約はこちら
吉田泰豪(ヨシダカイロプラクティック恵比寿整体院 院長)
ヨシダカイロプラクティック恵比寿整体院
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1丁目9-2 AIビル301/TEL 050-3645-3688
更新日:2026年10月18日