
院長:吉田お気軽にご相談ください!


背骨は、身体を支えるだけの「骨の柱」ではありません。
カイロプラクティックを理解するうえで、欠かせないのが「サブラクセーション」という考え方です。この聞きなれない言葉ですが、私たちが見ているのは単純な「骨のズレ」ではありません。
背骨や関節が本来のように動けなくなり、それに伴って関節や筋肉から神経系へ入る感覚情報、身体の動きや反応にも変化が生じている状態。
当院では、こうした身体機能の変化を捉えるためにサブラクセーションという考え方を使っています。
背骨をまっすぐに並べることが目的ではありません。
動ける身体、感じ取れる身体、自分でコントロールできる身体を取り戻していく。
そのために、どこにアジャストメントが必要なのかを探していきます。


背骨は、身体を支えているだけの柱ではありません。
私たちが身体を動かすたびに、背骨の関節や筋肉にある感覚受容器から、位置・動き・張力など膨大な情報が神経系へ送られています。
脳はその情報をもとに、
「今、身体がどこにあるのか」
「どのくらい力を入れるのか」
「次にどう動くのか」
を絶えず調整しています。つまり、身体を動かすことと神経系の働きは切り離せません。
関節の動きが低下すれば、その場所から神経系へ入る情報も変わります。すると身体は別の場所を使って補ったり、必要以上に筋肉を緊張させたり、いつもの動き方を繰り返したりすることがあります。
だから私たちは、痛い場所だけを追いかけません。
腰が痛いから腰だけ
顎が痛いから顎だけ
肘が痛いから肘だけ
ではなく、身体全体の中でどこが動き、どこが動かず、どこで代償して帳尻合わせを行おうとしているのかを見ます。
これが、カイロプラクティックの大きな特徴です。
カイロプラクティックのアジャストメントは、骨を力任せに動かすものではありません。そして「ボキッ」と音を鳴らすことが目的でも、筋肉を揉みほぐすことが目的でもありません。検査によって選んだ関節に対して、方向・強さ・深さを考えた短い機械的刺激を加える。
その刺激によって関節が動き、同時に関節や筋肉にある感覚受容器から神経系へ新しい情報が入ります。
脊椎マニピュレーションの研究でも、施術後に感覚処理、運動制御、疼痛処理、脳の活動などに神経生理学的な変化が生じることが報告されています。
これが、私たちがアジャストメントを単なる「骨格矯正」ではなく、神経系への感覚入力を含めたアプローチとして考えている理由です。
自律神経は、心拍、血圧、呼吸、消化、発汗、体温など、意識しなくても続いている身体機能を調整しています。
そして自律神経だけが、身体から独立して働いているわけではありません。
皮膚、筋肉、関節などから入った感覚情報が中枢神経系で処理され、自律神経反応につながる「体性―自律神経反射」という仕組みがあります。
つまり、身体への刺激が神経系に入り、自律神経を含めた身体の反応につながる経路そのものは生理学的に存在します。
だからカイロプラクティックでは、背骨と自律神経の関係を重視してきました。当院も、自律神経だけを直接操作しようとしているわけではありません。
背骨・関節・筋肉から神経系へ入る情報という視点から身体を見て、必要な場所へアジャストメントを行う。これがヨシダカイロプラクティックの考える、背骨と神経系へのアプローチです。


当院では、「ここがズレています」と見た目だけでサブラクセーションを決めることはありません。
姿勢、関節の動き、左右差、筋力、触診、身体を動かしたときの反応などを確認します。必要に応じて整形外科領域や神経学的なチェックも組み合わせます。
医療機関で撮影されたレントゲンなどの画像をお持ちの場合には、身体の構造や施術方向を考えるための情報として参考にします。
そして大切なのは、施術したら終わりではないことです。アジャストメントの前後で、動きがどう変わったのか。身体がどう反応したのか。
そこまで確認して、次の施術につなげます。必要に応じてセルフケアや姿勢の宿題も出します。
理論に身体を当てはめるのではなく、目の前の身体から答えを探す。おひとりおひとりに合わせて適した方法を選択する、これが当院の検査と施術です。
実際の臨床では、「サブラクセーションがあるかないか」だけで身体を見るわけではありません。
首や腰などの動かしにくさ、関節可動域、筋肉の緊張、姿勢、左右差、動作時の反応などを総合的に確認します。首や腰などの痛みやこわばりには、関節だけでなく、筋肉、神経、生活習慣、睡眠、心理社会的要因など多くの要素が関係します。
そのため当院では、一つの原因ですべてを説明するのではなく、その方の身体で何が起きているのかをできるだけ多角的に捉えることを重視しています。


カイロプラクティック発祥のアメリカでは、D.C.(Doctor of Chiropractic)は州ごとの免許制度のもとで専門職として制度化されています。州によって業務範囲は異なりますが、診断やX線を含む評価が認められている地域があり、保険制度の対象にもなっています。
一方、日本ではカイロプラクティックは国家資格として法制化されていません。
そのため当院では医学的な診断や治療は行いません。医療が必要な状態では、医療機関での検査や治療を優先します。
ただ、国によって制度が違っても、カイロプラクティックの本質まで変わるわけではありません。
身体を詳しく見る
動きを調べる
神経系との関係を考える
必要な場所にアジャストメントを行う
そして身体の変化をもう一度確認する
現代医療とは違う角度から身体を見ることで、困っている方にもう一つの可能性を届ける。それが、私がアメリカで学び、日本で続けているカイロプラクティックです。
分かっていることには、科学的に誠実でいたいと思っています。分からないことを分かったように語るつもりはありません。でも、まだ論文になっていないこと、数字では捉えきれないことまで「分からないから見ない」で終わらせるつもりもありません。
検査して、触れて、動かして、アジャストメントを行い、もう一度その身体を確かめる。
その地道な積み重ねの中で、目の前の人に何ができるのかを考え続ける。科学を土台にしながら、真摯に患者さんと向き合う。それが、私が学んできたカイロプラクティックであり、ヨシダカイロプラクティックが大切にしている姿勢です。