
院長:吉田お気軽にご相談ください!

院長:吉田お気軽にご相談ください!
レントゲンを撮って「首がまっすぐですね」「ストレートネックですね」と言われた。そのときから、首のことが気になっている方も多いと思います。
「このままだと悪化するのでは」「カーブを戻さないといけないのでは」。当院でも、こうしたご相談をよくいただきます。
この記事では、ストレートネックの意味、首への負担のかかり方、レントゲンで分かることと分からないことを解説します。ご自宅でできるセルフチェックとセルフケア、病院との使い分け、整体やカイロプラクティックを探す前に知っておきたいことまで、恵比寿の院長がお伝えします。




首がまっすぐでも、必要以上に怖がることはありません。ただ、負担のかかり方は変わるので放っておくのもおすすめしません。大切なのは、形と一緒に「その首がどう動いているか」を確かめることです。
この記事の要点
首の骨(頸椎:けいつい)は7つの骨が積み重なってできていて、横から見ると前にゆるくカーブしています。このカーブを「前弯(ぜんわん)」といいます。
前弯が小さく、まっすぐに近い状態を、一般に「ストレートネック」と呼んでいます。スマホ首、テキストネックと呼ばれることもあります。正式な病名ではなく、首の形を表す言葉です。逆向きにカーブしている状態は「後弯(こうわん)」や「リバースカーブ」と呼ばれます。
首のカーブには、大きな個人差があります。症状のない方1万5千人以上をまとめた解析では、前弯が確認されたのは約64%でした。約3人に1人は、症状がなくても典型的なカーブではないことになります。
当院にストレートネックでご相談に来られる方からは、次のようなお悩みをよくお聞きします。
ただし、これらがすべて首の形だけで起きているとは限りません。同じストレートネックでも困りごとがない方もいれば、首の形は典型的でも同じお悩みを持つ方もいます。だからこそ、形と動きの両方を確かめることが大切だと考えています。
首のカーブの個人差には、骨格や年齢など、さまざまな要素が関わります。そのうえで、当院では次のような生活習慣がある方からのご相談が多い印象です。
共通しているのは、頭が前に出た姿勢のまま、動かない時間が長いことです。スマホやパソコンそのものより、同じ姿勢が続く時間に注目しています。


大人の頭の重さは約5kgで、ボーリングの球くらいです。球を身体の近くで持つと楽ですが、腕を伸ばして前で持つと重く感じます。頭も同じで、前に出るほど首は強く支える必要があります。
首を前に傾けた角度ごとの負担を計算した研究では、60度で約27kg分の力がかかるとされています。実際に測った値ではなく計算上の値ですが、傾きが大きいほど負担が増えることはイメージしやすいと思います。
首のカーブには、自転車のサスペンションのように負担を分ける役割があると考えられています。カーブが少ないと、首の付け根や背中の上など、カーブの変わり目に負担が集まりやすい。当院では、そう考えています。
頭が前に出ると、首の後ろや肩甲骨の周りの筋肉が、頭を支えるために引っ張り続けます。何もしていないのに首や肩が疲れるのは、この状態が続いているためと考えています。
首への負担は、症状が出る前から積み重なっていることがあります。そのため当院では、症状の有無だけで判断しません。今は困っていない方も、首の動きは一度確かめておくことをおすすめします。
首のカーブと痛みの関係は、研究でも結果が分かれています。関係がなかったという研究もあれば、関係があったという研究もあります。形だけで原因を決めると、本当に見直すべき動きや生活習慣を見落とすことがあります。
画像からは、どの骨からまっすぐになっているか、骨と骨の間の状態、頭と首の位置関係などが分かります。当院では撮影は行っていません。医療機関で撮影された画像を拝見し、施術の方針を考える参考にしています。
一方で、立って撮るか座って撮るかで、首の角度の測定値が変わることも分かっています。またレントゲンは、その瞬間を写した静止画です。振り向く、上を見るといった実際の動きまでは分かりません。
画像は「地図」のようなものです。地図は大切ですが、実際の道の状態は歩いて確かめる必要があります。首も同じで、動かして確かめます。
首のカーブの目安は、壁を使ったチェックでも確かめられます。方法は「ストレートネックの症状、セルフチェックで今すぐ確認」で紹介しています。ここでは、首の「動き」を確かめる2つのチェックを紹介します。椅子に座ったままでできます。痛みが出たらやめてください。
角度よりも、感じ方に注目してください。
こうした傾向があれば、首の動きが小さくなっている可能性があります。反対に、ストレートネックと言われても左右とも楽に動く方もたくさんいらっしゃいます。
少し向きやすくなる方も、変わらない方もいます。どちらも失敗ではありません。首は首だけで動いているわけではなく、背中、肋骨、肩甲骨と一緒に動いています。首が重いときほど、胸から動かしてみてください。
一日の中で、上を向く時間は意外と少ないものです。トイレに座ったときや湯船につかったときに、顎を少し上げて天井を10〜30秒見ます。毎日必ずする行動に紐づけると続けやすくなります。
パソコンの画面は、目線の高さか少し下くらいまで上げます。ノートパソコンなら、箱や本を重ねて乗せ、外付けのキーボードを使う方法もあります。スマホは、肘を身体につけるか、反対の手の拳の上に肘を乗せて持ちます。
「顎を引いた方がいいですか」というご質問もよくいただきます。顎をぐっと引いて胸を張った姿勢で固め続けることは、首のカーブを減らす方向に力がかかりやすいため、おすすめしていません。ピシッと座るより、少し力を抜いて座る方が楽なこともあります。
当院では、同じ姿勢が15〜20分続くと「長時間」だと考えています。15〜20分に一度、右を向く、左を向く、肩を後ろに回す、立てる場面なら立ち上がる。このどれかを10秒だけ行います。
これだけで痛みが必ず減るという研究結果まではありません。ただ、同じ場所に負担をかけ続けないための、続けやすい工夫です。良い姿勢を30分保つより、10秒動く方が現実的だと考えています。
普通の枕に乗るだけで、骨の形を変えるのは難しいと考えています。寝ている間は寝返りを打つため、姿勢を固定することもできません。枕は「首を戻す道具」より「よく眠るための道具」として選んでください。選び方は「肩こり・ストレートネックにおすすめの枕」で紹介しています。
ストレッチだけで首の形が変わることも、期待しにくいと考えています。姿勢を固定するベルトなどのグッズも、長時間つけて固めるより、こまめに動く方をおすすめしています。
一方で、専用の器具で首を反らせる牽引を続けたところ、レントゲン上のカーブが増えたという研究もあります。ただし数か月、数十回にわたる取り組みです。当院では「首のカーブが自然に戻ることは期待しにくい」とお伝えしたうえで、カーブが戻ることと楽に動けることは分けて考えています。
手や腕の力が落ちる、しびれが広がるなど、神経の症状が気になるときは、まず整形外科で検査を受けてください。レントゲンやMRIなどの画像検査や、診断ができるのは医療機関です。
医療機関で大きな問題がないと言われたものの、首の重さや動きにくさが続く。そうした場合に、動きや生活習慣に目を向ける選択肢の一つがカイロプラクティックです。画像をお持ちの方は、ぜひお持ちください。
日本では、どちらも法律で定められた資格ではありません。院を選ぶときは、どんな検査をするのか、施術の前後で何を確かめるのかを聞いてみることをおすすめします。
当院では、アジャストメントで「まっすぐな骨を押してカーブを作る」という説明はしていません。たとえば、首の7番目からまっすぐな方と5番目からまっすぐな方では、動きを引き出す場所が変わります。首だけでなく、背中の上の動きも必ず確かめます。
当院では、レントゲンの角度を正常値に近づけることだけをゴールにはしていません。患者さんが困っているのは、振り向きにくい、仕事中に首が疲れるといった生活のことだからです。目指すのは、動きやすく疲れにくい首と、ご自身で身体を管理できる状態です。


次のような場合は、セルフケアより先に医療機関で確認してください。当院でも、検査でこうしたサインが見られた場合は受診をおすすめしています。
首がまっすぐというだけで、必ず悪化するとは言えません。ただし、動かない時間が長い生活が続くと、首や肩への負担は積み重なります。形を怖がるより、動きと生活を見直すことをおすすめします。
ストレッチだけで首の形が変わることは期待しにくいと考えています。一方で、首や胸をいろいろな方向に動かすことは、動きやすさを保つために役立ちます。首の痛みには、運動と徒手療法の組み合わせが海外の診療ガイドラインでも推奨されています。
はい、受けられます。画像がない場合は、姿勢や動き、手で触れた状態、神経の検査から施術の方針を考えます。画像をお持ちの方は、スマホで撮った写真やCD-Rでも拝見できます。
首の状態や生活習慣によって異なるため、一律にはお伝えしていません。初回の検査のあとに、今の状態と施術の見通しをご説明します。カーブの改善は難しくとも、動きや機能改善等の変化は早期に現れることがあります。
やめる必要はないと考えています。スマホの使いすぎと首の痛みの関係は報告されていますが、当院では機械そのものより、同じ姿勢が続く時間に注目しています。持ち方と、こまめに動く工夫を取り入れてみてください。
仰向けでも横向きでも、よく眠れる姿勢で構いません。寝ている間は寝返りを打つので、一つの姿勢に固定しようとしなくて大丈夫です。
首の形には個人差があり、まっすぐな首の方は珍しくありません。形だけを理由に、必要以上に怖がることはありません。ただし、首への負担のかかり方は変わります。できることは、動かすこと、姿勢と環境を工夫すること、必要に応じて施術を受けることです。
「私の首は悪い」と考える前に、「私の首は、今どう動いているか」を確かめてみてください。セルフチェックで気になることがあった方や、画像の見方を知りたい方は、お気軽にご相談ください。